2020年5月12日火曜日

8.0インチUMPC、IRIE MAL-FWTVPCM1のレビュー

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実は大好きUMPC(Ultra-Mobile PC)

元々小さなパソコンが大好きで、かつてはASUSのAspire oneや、少し大きいけどSonyのVAIO Duo 11を使っていたりしました。Aspire oneは経年劣化で故障し廃棄。VAIO Duo 11も経年劣化でタッチパネルの内部が曇って且つタッチの反応がおかしいので封印。それからはASUSのAndroidタブレットであるZenPad 8.0を使っていました。このZenPadは同じモデルを子どもたち2人も持っており、下の子が使っているものは落として液晶にひびが入っていました。そのせいかどうかは分からないけど、しょっちゅう強制再起動してその度に下の子がムツケてしまうので、自分のZenPadを譲ってその代わりにUMPCを買う事にしたのでした。

安価でそれなりのスペックの8.0インチミニノート

今回購入したのはFFF SMART LIFE CONNECTEDというメーカーの8.0インチミニノート、IRIE MAL-FWTVPCM1になります。詳しいスペックは製品情報ページを見てもらうことにして、自分にとって購入の決め手となったのはOSがWindows 10 Proだったこと、そして一応日本のメーカーが自社ブランドで発売しているという安心感でした。仕事柄ネットワーク上のリソースを使って作業することが多い自分にとって、OSがProなのは必須条件でした。まぁ、Homeを買ってProにアップグレードするのも有りだと思うけど、それだと本体価格+14,000円弱くらいかかるんですよね。One-Netbookなど他社にも同じような製品がありますが、その中でもこれを選んだのはそういう理由からでした。

実際に使ってみるまで心配だったのは少々スペックが低いという事。ブラウザでページを見るくらいなら問題なさそうだったけど、YoutubeやNetflixなどの動画を見た時にどうなるのか。ガクガク紙芝居だったらやだなぁと思っていました。このノートPCでゲームをすることは全く考えていないので、まず動画を見れるレベルなら自分的には満足。というわけで届いてから早速Netflixを見てみたところ…全く問題ありませんでした!(*´∀`*) 紙芝居になることもなく、画質も汚いわけでもなく、普通に見れるレベルでした。30分の視聴で底面のCPU部分がかなり熱くなるのが多少気にかかるけど、ここまでできれば上等でしょう。他にも色々使ってみましたが、同時起動するアプリを5個程度に抑えればキビキビ動いてくれる事が分かりました。良かった良かった!

※2020/06/20追記
デフォルトの状態でYoutubeを見ると画面が乱れることが判明しました。


症状を見る限りは古い動画を再生する場合にこの問題が再現する気がしますが、確かではありません。元々十分なスペックとは言えない安価な製品なのでこれは仕方ありませんね。

ただこの問題は使っているブラウザでハードウェアアクセラレータを使用しない設定にすれば回避できます。例えばChromeであれば「設定」→「詳細設定」のシステム欄にある「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」のチェックを外します。これで問題なくYoutubeを見ることができるようになります。

使ってみて良かったところ

  • 低スペックながらも良く動いてくれる
    これは前述の通りだけど、動画を見るくらいまでなら問題なく動いてくれます。このスペックでストレスなく使えるのはやはりSSDのおかげでしょうね。
  • コンパクトで取り回しやすい
    縦横の大きさはASUSのAndroidタブレットであるZenPad 8.0と同じ。厚みはZenPadを2枚重ねたより少し薄いくらいです。めちゃくちゃコンパクト。当然画面も小さいので多少見にくいのかなと思ったけど、個人的に特に支障はなかったです。画面が小さいので表示スケールがデフォルトでは200%になっているんだけど、自分はこれを150%に落として使っています。
  • 指紋認証で楽々サインイン
    VPN経由で会社のネットワークに入ったりするので、自分が持ち歩くPCはパスワードロックが必須。通常であればサインイン時にパスワードを入力する必要があります。このノートPCでは電源ボタンに指紋認証が付いていて、OS標準機能のWindows Hello指紋認証を使うことができます。ボタンに触れるだけでサインインできるので超楽ちんです。


    上記写真の赤いリングのついているボタンがそれです。

  • タブレットモードが便利
    このノートPCはディスプレイとキーボードを360度折り曲げてタブレットとして使うことができます。


    この状態では物理キーボードが無効になり、文字の入力等は画面内のソフトキーボードを使います。ただこの状態でも電源ボタンだけは有効で、スリープモードにしたり指紋認証を使うことは可能です。ディスプレイを180度開いた状態でも使ってみたけど、ごろ寝でブラウジングするにはやはりタブレットモードが最適でした。

使ってみて気になったところ

  • 小さいPCなので仕方ないけどキーボード配列が特殊
    UMPCの宿命とも言えるんだけど、キーボード配列が特殊です。普通のキーボード配列と同じにしたら一つのキーの大きさが小さくなり、打ちにくくなってしまいます。なので特殊配列になるのは仕方ないことなんだけど、その中でこれはちょっと…と思ったのがTabキー。Fnキー+BackSpaceキーでTabなんですよね。左下にあるFnキーと右上にあるBackSpaceキーを同時押ししなければなりません。打ちにくいことこの上ないです。内部の仕組みの制限などがあるのかもしれませんが、例えばFnキー+ShiftキーでTabとかに出来なかったのかなぁと思いました。
  • バッテリーの持ちが少々不安
    このノートPCのバッテリー容量は3,500mAhとなっています。駆動時間はJEITA測定法Ver2.0で6.2時間だそうです。実際に使ってみては、電源モード「より良いバッテリー(4段階で下から2番目)」でディスプレイの明るさを下から2番目で使ったところ(動画は見ず主にブラウジング)、4時間ほどでバッテリー残40%ほどになりました。まぁ、ほぼカタログスペックといったところです。Windows機でAndroid機に比較するのは酷だけど自分は元々ASUSのAndroidタブを使っていたので、それと同等とまでは言わないけどできれば12時間は使いたいところ。競合他社のUMPCではバッテリー容量6,500mAhで駆動時間最大12時間を謳っているものがあるので、次のモデルではここを改善してくれると購買意欲が増すと思います。


使うにあたって覚えておくべき事

  • 電源モードは電源プランにあらず
    電源プランはWindowsの設定内にあり(設定→システム→電源とスリープ→電源の追加設定)、購入時で電源プランはバランスの1つしかありませんでした。一方、電源モードはタスクトレイのバッテリーアイコンをクリックすると変更することができます。


    電源に接続したときとバッテリー駆動のときに設定した状態がそれぞれ保存されるようです。

  • 充電器はPD対応のものが必要
    このノートPCはUSB-Cケーブルを使って充電するので、モバイルバッテリーにUSB-Cケーブルを繋げば充電できる…!と思いますよね?いや自分がそうだったんだけど、実はそれ、当たっているけど当たっていないのでした。なんか意味の分からない言い回しになってしまったけど、モバイルバッテリーも充電器も充電ケーブルもそれぞれUSB Power Delivery(略してPD)に対応していることが必要なんです。その中でも出力が60W程度ないとPCには充電不可能な場合があるんだとか。このノートPC用に充電器やケーブルを買い足す場合はその辺りをよく注意する必要がありますね。

まとめ

というわけでIRIE MAL-FWTVPCM1のレビュー、いかがだったでしょうか?総評としてはとてもいい買い物をしたと思います。これで税込59,800円はリーズナブル。一部ではSSDドライブの容量128GBは少ないという評価もあるみたいだけど、自分の利用状況では必要なアプリを全て入れた後でも空き容量が85.8GBありました。写真や音楽などのユーザデータはSSDを別途増設してそこに置けばよいし(このPCはM.2のSSDを1枚拡張可能)、個人的にはそこは問題にはならないのではないかと思います。小さくて小回りの効くUMPC、これからガンガン使い倒していきたいと思います。

あっ、ちなみにこのモデルにMicrosoft Officeは含まれていません。デスクトップ版を使いたいなら別途購入する必要があります。

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