2021年9月14日火曜日

家族で月山登山 2021/09/11~12 Part.2

0 件のコメント:


目覚めは雲の中

おはようございます。 時刻は04:30、2日目の朝を迎えました。御来光を見るのにこの時間にアラームをセットして起き出しましたが、残念ながら辺りはガスに包まれていて見れそうにありませんでした。寒い中家族を外に連れ出すのも忍びないと思って起こさず、自分も布団に戻りました。そのまま転寝をしてしばらくすると…。なんだか窓に空の青が見えるじゃありませんか。慌てて飛び起きて窓から外を覗くと、なんと厚いガスが晴れ渡って御来光が!ここから身支度して外に出たのでは間に合わないと思い、家族を起こして皆で窓から御来光を拝みました。この写真も小屋の窓から撮ったものです。


またしても神々の粋な計らいで素敵な御来光を見ることができました。それにこの部屋の向き。たまたま東向きの部屋に当たったのが功を奏しました。でなければこの瞬間を見れなかったに違いありません。数枚撮影した後には既に朝日ではなくなってきたので、自分は急いで身支度して昨夜夕景を撮影したポイントに移動します。狙いはそう、影月山。


朝日が月山に当たって西側にその影が出るんです。影富士が有名だと思うけど、月山でも同じ現象を見ることができます。それにしてもこの晴れ渡った空を見てください。ほんの少し前まで真っ白なガスに包まれて何も見えなかったのが信じられないくらいです。


朝日の中に佇む月山頂上小屋。辺りはすっかり秋の色です。最も手前右端にある小屋はたぶん何かの物置。その物置から左手奥に見えるのがバイオトイレ。そしてその更に奥にあるのが頂上小屋です。いいなぁ、この佇まい。

そして月山頂上小屋の朝食

さて、撮影が終わって小屋に戻ると朝食の時間です。


撮影の仕方を間違ってしまいました>< 上から取れば奥の小鉢の中身も見えたのに。朝食も山菜をふんだんに使った料理が並びます。これがまたべらぼうに美味い!温泉卵まであるんですよ!?ここ1900m以上の山の上(以下略


食卓にはこんな一品も添えられます。御飯のお供に最高!中でも自分は左手の一品が大好きです。これまで何度かここに泊まっているけど、そのうち何回かこちらをいただいてすっかりお気に入りになりました。キノコ?とミョウガがピリ辛の餡掛けに絡めてあるんです。もうこれだけでご飯三杯はいける!

娘ちゃんは朝食も美味しい!と言ってニコニコ顔で頬張っていました。息子くんはお子様用メニューだったんだけど、これも美味しかったらしく喜んで食べていた…んだけど、中でもお気に入りだったウィンナーの最後の一口が箸から逃げて床にダイブしてしまい、目にいっぱい涙を溜めて悲しんでいました。そうだよね、美味しくて最後の一口大事にしたかったんだよね。抱っこしてあげるとなんとか落ち着いてくれました。そこに娘ちゃんが自分の皿にあったポテトサラダを「息子くんにあげる!」と分けてくれました。これでようやく息子くんも笑顔に。良かった良かった。

そして食後には珈琲も出してくれます。


美味い…!こんなに美味しい珈琲は自分は何も入れずにブラックでいただくのが好きです。自分も自宅ではそれなりに珈琲には拘って作って飲んでいるんだけど、これが美味いです!作ってくれたのはたぶん小屋のご主人だと思うけど、きっと只者ではありません。

下山開始

楽しかった頂上小屋での時間もこれで終わり。借りた布団を畳んで忘れ物をチェックし、チェックアウトをします。そのとき子供達には小屋のご主人とおばちゃんから缶バッチをいただきました。子供達は大喜び!ここまで来た良い記念になったね。おばちゃんに「食事、すっごく美味しかったです!」と家族皆でお礼を言うと、手をパタパタ振ってご謙遜。いやいや、ほんと美味しいんですって!(*´∀`*) そして来年また来ますと約束して名残惜しみつつ小屋を出ました。


外に出るとそこはもうこれ以上無いというくらいの快晴でした。澄んだ空の色がとても綺麗です。そして子供達がしきりに口にするのは「雲が下に見える!」。そう、俺たちいま雲の上に居るんだよ!帰ったらお友達に自慢していいよ。雲の上に行ってきたってね!

そんな話をしながら下山開始です。



頂上から東側を見るとこんな特徴的な地形が見えました。


雪解け水が作るのでしょうか、大地に刻まれた溝がなんだかとても山!という感じがします。


そしてこの素晴らしい展望を見てください。来る時はガスの中だったので全然見えなかったけど、帰りはご覧の通りの快晴で素晴らしい景色を堪能しながら下山することができました。


途中僅かな距離に設置された木道。この景色がとても好きです。高山を歩いているという感じがします。


途中、月山から西側が見える場所を通りました。これも登るときにはガスで見えなかったけど、あれはきっと鶴岡市街と庄内平野です。


これは北側を映した写真。右手奥の雲の中にはきっと鳥海山が隠れているはず。


この山々した地形、いいなぁ。これも家族に見せたかったんです。写真の中でしか見たことのない景色を肉眼で見れる幸せ。


そして見てください。この秋色に染まった山肌。これもまた前日にはよく見えなかった景色です。



抜けるような青い空の下、存分に紅葉狩りを楽しみながら下っていきます。そして下っていくと共に、また日が高くなっていくと共にだんだん暑くなってきました。一休みする度に上着を脱いでいき、九合目に着いた頃の息子くんがこちら。


息子くんカッコいい!すっかり山男ですなぁ(*´∀`*) まずはトイレに行かせて仏生池小屋でソフトクリームをいただきます。

仏生池小屋に到達


天気が良くて暑かったのでソフトクリームがめっちゃ美味かったです。


仏生池小屋に飼われているインコを子供達が気付いて見ていました。時折放たれる大きな鳴き声にビクッとしながらも、「羽根の色が綺麗!」と興味津々です。そんなこんなで少し休んだ後、再び下山開始です。


ふと気付けばこれまで眼下に見ていた雲が視点と同じ高さにありました。子供達も興味を持って口々に「雲が高くなってきた!」と言いました。下山の道のりの中程だけど、だいぶ下ってきたんですねぇ。


途中、登山客とすれ違う度、挨拶をします。特に子供達の声が元気に響くので、多くの人から「すごいね~!」「頑張るね~!」とお褒めの言葉をいただきました。子供達はそう言われてご満悦です。

娘ちゃんが学校行事で金峯登山したときのことを話してくれました。なんでも男子が掛け声を掛けてクラスの皆がそれに応えたんだとか。

男子「元気だしていこ!」
クラス「へい!」
男子「声だしていこ!」
クラス「へい!」
男子「元気だして!声だして!」
クラス「それそれそれそれ!」

仲良くていいね~というと娘ちゃん、「パパもするんだよ!」 …えっ?
というわけでそれを家族でさせられましたw


また途中で家族の皆に登山レベルが設定されました。自分は何度か登っているので100レベ。娘ちゃんは2回目なので38レベ。息子くんは初めてなので35レベ。ママは10レベだそうです。その後難所をクリアする度、或いは登山客と挨拶する度にレベルが上っていき、最終的には自分は300レベ超えになりました。なんだかエベレストでも登れそうな勢いだけど無理ですw

そんな感じで子供達はずっと色んな話をしてくれました。下りは足に来るのでキツイんだけど、笑わせてくれる子供達が自分たち夫婦の気持ちを支えてくれました。何より山歩きがより楽しくなった!

そしてついに弥陀ヶ原湿原にある御田原参籠所が見えてきました。


あの場所まで行けばあとは駐車場まで15分です。「遠っ!」とは妻の弁w 子供達は「もう見えてきたから嬉しいよ!」とさすがの一言です。まぁ、この写真は望遠で撮ってますからね。実際はこんな感じでした。


さぁ、一歩ずつ下っていこう。


そろそろ雲も水平ではなく見上げる位置になってきました。だいぶ高度が下がってきた証です。


そしてついに弥陀ヶ原湿原を一望できるあのポイントまで辿り着きました。


そして弥陀ヶ原湿原に入って無量の池を通り過ぎて…。


月山八合目駐車場に到着!



ようやくここまで戻ってきました!家族全員無事に何事もなく山行を終えることができて良かったです。そして今回は天気が良かった。夕景色も見れたし朝景色も見れたし、帰りの下山中にはずっと絶景を見ながら来ることができました。娘ちゃんと登った前回の山行では残念ながらずっとガスっていて何も見えなかったので、その景色の良さに娘ちゃんはびっくりしていました。初めて見た妻と息子くんも喜んでくれたようです。そしてやはり山登りを嫌がっていた妻にその楽しさを知ってもらったのが嬉しいです。また月山頂上小屋をすごく気に入ってくれて、そこの料理を色んな人にオススメしたい!とも言ってくれました。そうなんです、あの小屋はきっと魔法がかかっているんです。きっとまた来年も登ろう!そう家族で笑い合って我が家の山行は幕を閉じたのでした。

以上、家族で月山登山、完結。

前回の登山レポは

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントはどうぞお気軽に♪ コメント投稿にはGoogle アカウントが必要です。Google アカウントはAndroidのスマートフォンを使う時に必ず作成していると思います。Gmailを使うことができる人はそれもGoogle アカウントですので使うことができます。

 
© 2012. Design by Main-Blogger - Blogger Template and Blogging Stuff