夕陽の照らす世界 / The world under the setting sun

山形県飽海郡遊佐町より、日本海の夕景

これは昨日の夕活から、日本海へ沈みゆく夕陽を撮影した1枚です。日本海で一直線に伸びる光の道。大地を覆う薄い雲。大平山荘展望台から見るそれは幻想的な景色でした。

そして撮影を終えホクホク顔で車を運転する帰り道。大平山荘を出てしばらく走った時でした。左の道路端に何やら真っ黒でモコモコした物体を見つけました。「まさか熊じゃないよね…？」と思った次の瞬間、その物体が動くじゃありませんか！ヘッドライトにびっくりしたのか走り出すそれは、まさしく熊！体高120cmほどで車の中に居ても威圧感を感じるほどの体格の良い熊でした。しかもその熊、道路を横切る形で逃げようとしたのか、車に急接近してきました。皆さんご存知の通り、車は急には止まれません。やばい、ぶつかる！熊はともかく愛しのデリカちゃんが傷つくのは嫌だ！とっさに右にハンドルを切るのと同時にクラクションを押しっぱなし。右側のドアミラーに走り去っていく熊が見えるまで、それはほんの数瞬だったと思うけどやたら長く感じました。衝突の衝撃に備えて体を強張らせていたけど、どうやら熊は車に当たらずに逃げたようです。街まで下った後に街灯の下でボディを確認したけど、どこにも傷はついていませんでした。車の中からとはいえ、数メートルの距離で熊を見たのは動物園で寝てる熊以外では初めてだったので、自分にとっては貴重な体験になりました。とっさに避けたときに他の車や人が居なくてほんと良かった(;´∇`)

※脚注

ちなみに体高とは地面から背中までの高さを言います。こちらのリンク先は犬に対する説明だけど、体高と体長の違いが分かりやすいと思いますので参考にしてください。立った状態で地面から頭まで120cmの熊は小さいけど、四足で歩いている状態の体高120cmはかなりデカイです。

- 撮影日

2020/05/29

- 撮影機材

SIGMA sd Quattro H (SFD Mode)

SIGMA 24-70mm F2.8 DG HSM Art